帰国report【iLEAP SIL in seattle】

8月1日から25日シアトルでiLEAPに参加しました。レポートで学びや感じた事を共有します!

日本に帰って来て、自分が少し外国人になった気分になりました。

小さい箱のみたいなトイレ、人の多い駅、すれ違う人と目を合わせない人々、スズムシの鳴き声、ジメッと重い空気、どこか疲れたような機械的な接客、日本が少し違って見えました。

人混みや電車の中でまわりの人が日本語を話しているのが違和感で、空港から家まで一緒に帰った子と3週間で少し慣れてきた英語で、なんか不思議だねと話しました。

というのも、シアトルでバスに乗っていると話しかけられることもあったし、”How are you today?” "Have a nice day"の2つの言葉は、誰にでも真っ直ぐに向き合う、存在を気にかけるための素敵な言葉だとおもったし、日本に帰ってきて恋しくなりました。日本語では調子どう?と表されるのかもしれないけど、ほんの何秒かでそのコミュニケーションが誰とでも、初めてあったお店の人とでもできる文化はとてもすてきだな。

お店の人が、お客さんとコミュニケーションを取るのは挨拶だけではないところが、もっとすてきなところ。着てる服や持ち物を褒めあったり、ずっと前から友達だったみたいにすらっと気持ちを伝えられるから、バイトをするならアメリカ楽しそう。

日本だと決められた事以外はあまりしていけない感じがするけど、アメリカはいい意味で適当でそれがすてきだなと思う。

いい意味で適当なのは、私が滞在していたホストファミリーやそのほかのことも然り。



ホストファミリーは愛の体現。

私が滞在したお家は毎日通っていたアイリープのオフィスから徒歩6分のお家。
ママのニコールさん、パパのべん、ジョージーエリアナの姉妹の4人家族。
そこにワタシを含め、日本人4人がステイしていた。

本当に愉快かつ豊かなお家で、帰るとお母さんと娘が勉強している日本語が飛び交う。
「コレ、ワタシつくりました」と今日作ったアイロンビーズをくれるジョージー
最初はシャイだったのに、帰るとハグしてくれるようになったエリちゃん。
「How was your day? タノシイ?」といつでも気にかけてくれるパパとママ。

本当に笑い上戸なママで、いつもパパがギャグを言って笑わせていた。
パパは日本語のジョークも言える笑
(牡蠣を食べていた他のハウスメイトに「Oyster is おいしースター!」と。。)

寝る前は南ハグしてくれる。
アメリカのハグはずっしり重くてぴったりくっつく。好きでした。

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help yourselfに慣れるまで

冷蔵庫が2個あったり、週に1回コストコの日があったりした。
冷蔵庫の中やキッチンを勝手にあさり、好きなものを食べるのは最初はかなり抵抗があった。

「自分がなにを食べたいか」
「ワタシはどうしたいか」

それがわからないとなにも始まらなくて、「自分はこうしたい」を常に持つとてもいい機会になったなと思う。
食べ物以外でも然りで、どこに行くかなにをするか、どれを選ぶか決定権は家族の誰にとっても「自分」なのがとてもいいと思う。

なぜなら、自分の人生を生きるのは自分だということを小さいところから感じることができるからだ。

プログラム中はたくさん「自分」に問いかけられた。
「あなたは」どうおもった?
「ワタシは」こうおもった。

意外と忘れてしまいがちな主語。

日本にいるとこの場に適したことを言ったほうがいいかなと、余計なことを考えてしまい、
この余計なことが積もり積もると「ワタシ」がどんどん濁っていく。
社会にとって都合のいい「ワタシ」やその場に貢献した「ワタシ」しかいなくて、純度100%「ワタシ」を保つことは困難だ。

だから、私はこの4週間でクリアになって行くことを最初に目標とした。
感動して泣いて、緊張して泣く。これができたらOKとした。

そのために、私は無理に笑顔を作ったり、お世辞を言ったり、おもってないことをすることをやめた。
フィードバックはいいことも悪いこともするし、モヤモヤしたら口にする。
簡単だけど、環境が安全でないとこれはとても難しいことで、それがでっきる場づくりをチームのみんなで、できたことをはかなりいい経験になった。

そして、グループ全体として、「私」を出しても大丈夫な場を作ったiLEAPのプログラムデザイン、本当にすごいとおもった。

プログラム内でよく言われたいたラーニングエッジというものがある。
自分にとって快適な環境の外側にはパニックゾーンが存在していて、その境界にあるのがラーニングエッジ。
ギリギリ不快を感じるところが、学びにつながると言われていて、それを実現できる環境をデザインできるのが本当にすごいと思う。

快適な空間を作るのにはある程度正解があると思っていて、それらを学べれば実現できる。でも、ギリギリ不快か快適かというラインはもちろんひとによって、バックグラウンドや抱えているものが違うから、実現するのは超絶難しいことだと思う。
それを意図的に作り出せるのは本当にすごいと思った。

ギリ不快だった時のメモは見たい人に見せるので、声かけてください笑

今回はチーム5人で取り組むプロジェクトがあって、そのメンバーからもらったフィードバックがかなり的確だったように感じたのでそれも残しておく。


プログラムを通して見えてきた「ワタシ」のこと

  • ポジティブ

基本目の前にある事実をポジティブに受け止めている
何か困ったことがあっても、積み上げてきたことから解決策を考えることができる

  • 対局

今いる議論をメタで捉えて、対極の意見を持ってくることができる。

  • 引き出す

みんなのコラボレーティブな部分を見つけだして、そこから可能性を広げることができる。

  • ビジュアル化

議論の可視化(グラフィックの活用)で自分たちが今何について話すことができる。

  • センター

みんなを主役にしつつも、ミーティングではセンター的立ち位置にいる時間が長い

チーム全体を自転車として表現するなら、はるちゃんは円滑にするためのオイル的役割

  • 時間の流れが違ういい流れがある

1人だけ違う時間の流れがあるから、ミーティングの流れも変えられる

  • クリティカルもポジティブもフィードバック

本音で意見を言ってくれるから、自分も言いやすい空気を作ってくれた

フィードバックに対してフィードバックをもらったんだけど、着眼点が独特らしい。嬉しい。


このプログラムの中でもらった言葉二つを私は大切にして今後自分のプロジェクトを頑張って行くんだと思います!